売上は意識しない。 店長がする事はこれ!
店長の仕事とは?
売上を上げる、利益を出す、人材育成、売場マネジメント、販促計画作成
などさまざまです。
店舗運営はほんとに大変です。
細かなところに目を配り、一切の妥協も許されない孤独な立場です。
今回はいろんなタスクがある中でも重要度は高く、売上向上にも繋がる人との関わり方にポイントを絞ってどんな行動を取り、意識したかを自身の経験をもとに紹介したいと思います。
私は22歳の時にアルバイトで入社し、入社5年目28歳の時に店長をさせていただくことになりました。
百貨店出店がメインの老舗精肉小売の会社でそれまで部下としてたくさんの上司を見てきて感じた事、そして僕が店長になって実践(意識)した事を3つにまとめてみました。
【店長として大切にしていた3つの事】
2番手との意志疎通
28歳で店長になった事もあり、部下は年上の人が多くいろいろと難しい部分もあり最初はプレッシャーで体調を崩すこともありました。
売上は大事です。ですがそればかり考えると精神的にしんどいのでまずはスタッフとの信頼関係を構築しようと心掛けました。
そこでまずはトップ2人の意志疎通に重きを置き、仕事する上でも自分の考えを極力共有してもらい、仕事も任せるようにしました。
店長代行、副店長、サブ、このポジションも実は重要でここが機能していないと店は円滑に回らないことが多いです。
だからこそ誰を抜擢するか、あるいはすでになっている人がどんなキャラクターなのかを見極める必要があります。
ここで重要なのはその人は本当に信頼できる人かどうかです。
僕が意識したのは2つです。
1つは2人だけの会話をすぐ他の人に話してしまう人はNG。
もう1つはできるだけ自分と性格が正反対の人が望ましいです。
口数が少ない人同士だと部下への報連相が上手くできない事が多く、逆に良く喋る人同士だとメリハリが付かず仕事がなあなあになりがちです。
仕事終わりに2人でご飯に行ったりしてプライベートな話もしながらコミュニケーションを図っていきながら少しずつ信頼関係を構築する。
仕事終わりが厳しいなら仕事の合間に少しづつ時間を見つけて極力会話できる状態を作る。
部下の為に時間を作る事ができないようでは店長の器としてちょっと厳しいです。
ベースはまずここにあると思います。
正社員よりパートさんを重視
これは店長になる前から自然と心がけていた事です。
仕事柄、従業員の現地半数以上はパートさんです。
現地採用のパートさんには長く働いてもらいたいものですよね。
特にベテランのパートさんに助けてもらう事が重要だと思います。
これは接客業やスーパーなどの形態でも言えるかもしれません。
私の会社は対面販売の精肉店なのでお客様に対して料理の提案や会話が出来る強みは数字(売上)やCS(顧客満足)に直結します。
そのパートさんにこの人の為に!とか、楽しく仕事をしてもらえば自然とお客様は増えるし売上も上がります。
正社員より断然パートさんです。
正社員ももちろん大事ですが正社員は多少不満があっても正直辞めません。
それで辞める人はそれまでの人材だと思います。
日々の声かけもまずはパートさんから。「今日もよろしくね」とか「昨日はありがとう」とか何気ない言葉でも1日2回(開店前、退勤前など)は必ず会話するように意識しました。
繁忙期には差し入れなどがあったりするといいかもです。
少し馬鹿になって接する
これは個人的にやっていた事なので参考になるか分からないが、わざと仕事が出来ないフリをして助けてもらったりしていました。
例えば提出書類が苦手だから手伝ってほしいとか、販促計画作成などで「どんな販促がいいかな?」とか。
要するに隙を見せるというか...言葉にするのは難しいですがその方が圧倒的に部下は成長すると感じたからです。
もちろん全て店長が完璧に出来れば自然と部下も付いてくるでしょうがそんな人はなかなかいないです。
僕自身がまだ一般社員の時に当時の店長がやらない事やめんどくがっている事をどんどんチャレンジしてやっていくうちに自然と新たな仕事が身に付いた経験があります。
最初は頼まれたからやるが、段々と意識が変化して[自分の仕事]と捉えるようになります。
これは人それぞれキャラクターなどあると思うので、なんとも言えないが僕自身の考えは、店長は仕事を極力部下に任せる→最終チェックを行う→アドバイスするといった流れが理想かなと思います。
まとめ
店長はそんなにちょこちょこ動かなくていい。
自分の仕事は優先しなくていい。
店長は自分が動くより人をどう動かすかが重視だと思います。
一言で表すと
監督作業をすることです。
僕は上記3つの事を意識した事により計3店舗で年間売上、利益の最優秀店舗(全国約40店舗)に表彰してもらう事が出来ました。
結果は偶然かもしれないですが、結果で判断されるのが仕事だと思っているので意識して行動するのも損はないと思います。
当たり前の行動と思われるかもしれませんが、当たり前の事って意外と出来ていなかったりします。
最後まで読んで頂きありがとうございます。